EMは、琉球大学農学部 比嘉照夫教授によって開発されました。このEMは、有用微生物群の英語名、Effective Microorganisms (エフェクティブ・マイクロオーガニズムス) の頭文字から付けられた造語で嫌気性微生物と好気性微生物を複合培養したものです。 主な微生物は、酵母菌群、乳酸菌群、グラム陽性の放線菌群、発酵系の糸状菌群、光合成細菌群など、この中には、発酵食品に利用されている微生物もあります。 安全で有用な種類ばかりで、複数の機関がEMの安全性を確認しています。EMは、自然界に生息しています。落ち葉が積もった肥沃な土壌や、川底の土壌には有用な 微生物が豊富に存在し、森林などの肥沃な土壌には、1gあたり1億から10億もの微生物が棲んでいます。EMは、この自然界の土壌から共存共栄できるもの同士を採取し、 抽出、培養した微生物です。
EMボカシは、米ヌカや油粕など有機物をEMで発酵させた資材をEMボカシと呼びます。EMボカシは、有機肥料の一種で土壌改良要素と肥料要素があります。
EMボカシの作り方
◾️材料(約100kg)
①米ぬか 45Kg
②魚骨粉 15Kg
③油粕 15Kg
④EM活性液 15Kg
EM活性液は、糖蜜とEMと水を1:1:10の比で混ぜ合わせ、3〜4日間程度、お風呂の残り湯でなどで温めて発酵促進させた溶液です。
◾️作り方
- ①油粕と魚骨粉をそれぞれ5Kg混ぜる。
- ②EM活性液を5Kg注ぎ、混ぜる。だまが出るので良く潰す。
- ③米ぬか15Kg(1袋)を混ぜる。だまが出るので良く潰す。
- ④材料が良く混ざりだまが少なくなったところで100Lタンクに詰める。
EMは、嫌気性なのでタンクとの間や材料同士の空気層がより少なくなるよう強く押し込む。①〜④をさらに2回実施する。 - ⑤最後にふたとの間にも空気層がなくなるよう大盛に詰め込みふたを押し込みながら締める。(仕込み完了)
- ⑥4〜6ヶ月後、還元発酵が進み青リンゴのような良い匂いがしてくれば完成。肥料として利用できます。
◾️2020年6月4日に製作、暑い時期なので発酵も進み9月ごろからは利用できます。